Ouity Midnight Thank.

Ouity Midnight Thank.
キリンから発売されていた OUITY というドリンク提供の番組で、
パーソナリティー森口博子。
月曜から金曜までの5回ずつの深夜放送で、ゲストを呼んでいた。
FM横浜で、1987年9月ごろの放送。

第一回(BGM うそつき)

えぇ、この前たまたま時間があったんで、映画を見に行こうって事に、なって、
渋谷に行ったんですけれども、どれ見ようかどれ見ようかって、迷ってて、
結局見た映画っていうのが、不思議の国のアリスと、シンデレラでした。
もう二十歳なんですけど、今になってもまだ、あの、シンデレラが、
王子様と、踊るシーンなんかドキドキしちゃって、
妹に、麻巳子姉ちゃんって、まだそういう夢捨ててないのって笑われちゃったんだけど、
でも、私は昔から、一生に一度だけ、大恋愛をして、
そしてその人と結婚できればいいなぁって、思ってたから、
えぇ、今でももしそういう人が現れたら、
まわりの反対とか、そういうのとかって、ぜーんぶ押し切ってでも、
結婚しちゃうんじゃないかなぁなんて、思ってます。
っていうわけで、そういうシンデレラとかって、映画を見たあと、
あの、急に雨が降ってきて、
そしたら、街の速度っていうか、テンポも急に速くなって、
二人で歩いてた恋人同士っていうのが、急にくっついたりなんかして、
私はなんか、妹と二人で、とぼとぼとぼとぼ、
速さも変わらないで、こう離れたまんまで、歩いてたんですけど、
でも、こんなさみしい思いって、やっぱり、なんか悲しいですよね。
      

第二回(BGM 十月の旅人)

えぇ私は福井県の、小浜市っていう小さな街に生まれ育ったんですけれども、
私のうちのすぐ裏に、海があって、
あのちっちゃい頃から、いつも、海で遊んでたんですよね、海岸とか。
それで、太陽が、どこから出てくるのか、先生が調べてきなさいって、ゆったら、
隣の、向かいの屋根から出てきて、それで、海に沈みますって、ゆうぐらいなんか、
海っていうのは、すごく、あの私の中で、普通に、身近な存在だったんです。
で、今よくお仕事とかでいろんな所に行くんですけれども、
でもそれでもやっぱり、海の見える所とかって行くと、すごく安心します。
えぇこの前、ビデオと写真集の撮影で、チューリッヒ、スイスのチューリッヒと、
マジョルカ島、スペインのマジョルカ島と、フランス、南フランスのニースに行ってきたんですけど、
一回地中海っていうのが見てみたくて、しょうがなかったんで、すごく感激しました。
あの、海の色っていうのが、ほんっとに、紺碧の海岸、って言われてるんですけど、
ほんとに、あのぅ、真っ青で、それで、一時間ごとに、海の色が、ころころ変わって、、
それっていうのがすごく神秘的で、あぁ私はやっぱり、あのぅ、
どこに住んでもどこに行っても、きっと暮らせるだろうけどやっぱり、
海が見えるとこがいいなぁなんて、なんか、一人ロマンチックな気分に浸ってたんですけど、
でも、あの、そうですよね、だから、子供が生まれても、あの、
ずっと、海が見える所で育ててあげたいなっていうのが、私の夢でもあります。
      

第三回(BGM うそつき)

えぇ、小学校、中学校、高校と、あんまりなんか、
先生に高井!って呼び出されて、大叱られをするっていう事も無く、
かといって優等生で、あの、高井さんはほんとにいい子ですって言われる事も無く、
ほんとに普通に普通に、学生生活を送ってきたんですけども、
今になって、なんかちょっぴり、不良願望みたいのが、出てきて、
今なんか、なんか悪い事みたいなのがしたくてしょうがないんですけど、
それっていうのは、悪い事っていうのは、タバコとかお酒とか、
まぁタバコとお酒がわるい、っていうのは、あの違うかも知れないけど、
そういう事じゃなくって、なんていうんだろう、
なんとなく、人に意地悪したいなぁとか、あのぅ、ちょっと、悪い子になってみたいなぁとか、
嘘つきになってみたいなぁていうのが、あって、
あの、今、必死でなんか、そういう事ばっかり考えてるんですけど。
最近読んでる本っていうのが、寺山修司さんの本なんですよね。
「スポーツ裏方人生(スポーツ版裏町人生)」とか、あと「家出のすすめ」。
私はもう両親から離れて一人暮しなんですけど、
んーなるほどって思う事から、げらげら、笑っちゃうようなおかしい事まで、
いろいろあってあぁこういう考え方をする人もいるんだなとか、
あ、この人のこういうとこってきっと私と、合うから、
気が合うかも知れないとかいろんな想像しながら本を読んでます。
えぇ寺山修司さんのほかまだまだいろんな本を読んでるんですけど、
あの、作品で感動するってゆう事もあるんですけど、
作品を読んでて、その、作家にすごく興味を持つっていうのも、大きくって、
結構私は凝り性で、あぁこれが面白いと思ったら、
その人のばっかりシリーズ物で読む事があるんですけど、
えぇ、もし皆さんも、何かが興味が、興味、その作品に興味を持ったりしたら、
徹底的に追求して下さい。きっと面白い、事が発見できると思います。
      

第四回(BGM うそつき)

えぇ、私が、いいなって思う人っていうのは、
私が屈折しているからかどうか判らないんですけど、
ストレートな人、そういう人にすごく惹かれます。
だから、あの、ストレートな人でなくても、あの、
なんか目標を持っててそれに向かって、
ばーっと一生懸命走ってる人とかっていうの、
すごーく見てて気持ちがいいし、あぁ素敵だなぁと思います。
え、あんまり、芸能界にお友達っていう、
友達らしい、友達っていうのは少ないんですけど、
え、岸本加代子さんとか、泉谷しげるさんとか、
忌野清志郎さんとかって、いう方からは、からは、えへ、
いろんな事を教えてもらったり、え、勉強、させてもらったりしてます。
なかでも、泉谷さんなんかっていうのは、えぇ、すごく一緒にいると、楽しくって、
そのくせ、あの、夢中になるとほんとに、それしか目に入らないような、人なんで、
私もそばにいて、いっぱいいっぱい、なんか、びっくりしちゃう事とかあるんですけど。
でも、あの、男の人でも女の人でも、例えば女の人だったら、
とっても、女らしい反面、どこか大胆ですごーく、男らしかったり、
どきっとするくらい、あの、過激だったり、
男の人でも、普段はがつがつがつがつ過激なのに、
どこか女らしい部分を持ってたり、
どこかすごーく女の人より繊細な部分を持ってたり、
するんじゃないかなーって、思います。
私も早くそんなタレントさんになりたいなーなんて思っている今日この頃です。
      

第五回(BGM うそつき)

えぇあたしがソロデビューして、一年とちょっとになるんですけど、
えぇ、デビュー曲シンデレラたちへの伝言、から始まって、
結構今まで、あの、臆病で、恋愛以前の女の子っていう歌が多かったんですけれども、
今度第六段で、初めてうそつきっていう、
んー、もちろん聴いてみてもらったら、すぐに分かると思うんでうすけども、
お別れの曲を歌います。
私自身今までほんとに臆病で、あの、
自分で決めて、ばしっばしってやるっていうことがあんまりなくて、
どうしようかどうしようかって悩んだ末、少しずつ少しずつ前に行く、っていう、
タイプの女の子だったんですけど、でも、これからはもっともっと、
いろんなことに傷ついたり、そしてもちろん楽しい思いをしたり、
いろんな体験をか、重ねながら、
もっともっといろんな歌を歌っていきたいと思います。
えぇ、うそつきのなかに出てくる男の人っていうのは、
優柔不断で、なんで、なんて、こんなひどい男の人が、
いるんだろうって思うぐらい、あの、悲しくなっちゃうような、感じなんですけど、
でも、優柔不断、っていう言葉の裏にはやっぱり、優しさみたいなのがあって、
これが男の人の優しさなんだよって、作詞家の、麻生さんに言われた時、
あぁそうかぁなんて、思ったんですけど、*。
まだまだまだまだ、芸能人としては、ひよっこですけど、長い目で見てください。

*は、麻巳さん独特の息を吸う音(^^)
      
Thank you for accesses.